電子辞書について。

久しぶりに更新してみますw

僕は辞書というものが好きだ。そこにあるのは人類の思考の集積であるとさえ思っている。

辞書に掲載されるまでにどれだけの苦労があったかを考えると編纂者には敬意を表します。

ところが、電子辞書になると何かありがたみが薄れてしまいます。

中身はおんなじなんですけどね。しかも検索性という意味ではこれほど相性のいいものは無い。ただ、本屋で本を買うのと、ネットで書籍を買うのは少し違うように、手触りというものを僕は愛してしまっているのでしょう。

デジタルブックが理想だと言いつつ、携帯で読むより、まだまだ紙媒体で読む方が安心してしまう。そのうち線を引いたり、書き込んだり、といった事も手書き文字でできるようになり、今まで読んだ本から検索も簡単になるんだろうけど、それでも古い人間なんでしょうね。森博嗣さんのように文章をモニターで読む方が疲れないという人間にはなれそうにもありません。

でも、確実にそういう時代になっていくでしょう。

DSのようにデジタルとアナログの距離がどんどん身近になるツールも増えるでしょうし。

事実、そう言っている僕でさえネットやメールの無い生活など考えられなくなりましたし、こうしてブログで書く事にも昔ほど抵抗はありません。

映画の座席予約もなかなか手に入らない書籍もネットなら簡単に見つける事ができます。大好きなドラマや映画もネットレンタルならポストに返却すれば楽ちんです。

もちろん、本屋やレンタル店でタイトルを見て回るのも楽しいですし、普段は興味の無い物でも手に取ってみると気に入る事もあります。ただ、ここは僕のような辞書自体が好きな人間は別として、目的のモノがあればこれほど簡便なシステムはなかなかありません。

最近、僕はペン先で言葉をスキャンして、簡単に意味が調べられる電子英和辞書を買いましたが、これは辞書を楽しむというより、むしろ書いてある文章を読むための簡易ツールとして使用しています。

発音や例文も表示されますが、3行表示なので見づらいのは仕方ありません。一覧性という点では辞書の方が向いています。検索性も合わせて考えるとネットや電子辞書の方が便利ですが、片手で操作というわけにはいきませんし、文字入力も面倒です。

その点、文字をスキャンするだけなら簡単です。但し、読み取りにコツがいります。慣れるまではなかなか読み取れず買った事を後悔しましたが、フレーズ単位でスキャンすると、前後の文字のつながりから認識しやすいのか、目的の言葉を認識しやすくなりました。

目的の単語は少し手前から読み取らせるといいようです。但し、紙の相性や文字サイズの相性もあるのでしょうが、ピリオド直前の単語やページがまたがる単語は苦手のようです。

辞書としては英英が入っているものもありますが、僕の場合はジーニアスが入っており、約95000語収録なので中堅の辞書としてはかなり使えると思います。派生形も元の単語を示してくれますし、クリアな音声とは言えませんが、発音もしてくれます。

この商品自体は10年以上前に店頭で触った事がありますが、当時は確か簡易の辞書しか搭載しておらず、大きさも含めて使い勝手もまだまだ工夫が必要だと思いますが、現状ではこれほど簡易でコンパクトな電子辞書は無いと思います。類似商品も見ないのでまだまだ改善競争につながらないのでしょうね。

辞書をめくり、書き込む効用を思えば、受験生にはおすすめしませんが、受験単語では読めないものを辞書片手に読むのは今さらつらいと思う方なら使えるのではないかと思いますよ。

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