ライブDVDを見て感じること。

僕は結構いろんな人のライブをDVDで見ています。ライブは生き物で実際に見に行った方がいいに決まっているけど、なかなかそう都合よくもいかないので家でじっくり見たりします。

そうやって見ていると、どのライブもそれなりに感動的なもので、行ってみたくもなりますね。

今年は人生初ライブとして9月の末に小田和正さんのライブに参加しましたが、年齢層が高めで普通のライブとは違う熱気にびっくりしました。

小田さんの曲調からいって、もっと座ってじっくり聞くものだと思っていましたが、もちろんそういう曲もあったのですが、僕よりも一回りも二回りも上の人達が立ち上がって拍手し、叫び、曲に合わせていろんな手拍子を刻む、不思議な空間でした。

と同時に、こんなにも愛されている小田さんの楽曲の素晴らしさ、そして倒れそうなくらいの力を込めて精一杯歌い上げる61歳のおじさんがとてもかっこ良かったです。

12月には人生二度目となるライブとしてEXILEのドームツアーに参加しますが、今はあまりに好きすぎて正直自分でもどれくらいはっちゃけちゃうのか分かりません(笑)

さて、そんな僕が(どんな?)今まで見てきたDVDの中で感動したものを挙げておこうと思います。

まずはドリカム。

史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2007 [DVD]

史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND 2007 [DVD]

彼女はプロですね。ホントに。このツアーの真っ最中に最愛の人は入院し、そして終わった後で他界しました。その胸中を思うとファンのために(そして自分のために)歌い上げる彼女が愛おしく、かわいそうでたまりません。

しかし、彼女はその後も泣きごとを発表しない。それを売り物にせず、歌でファンへの感謝の気持ちを伝える彼女は本物だと思います。僕はそこに彼女のプロ根性を感じました。当たり前だと思う人もいるでしょうが、やはりなかなかできない事だと思います。


ドリカムと言えばこの95年のワンダーランドツアーが最高だと思っていましたが、去年のライブはものすごいです。一見の価値ありですよ。

EXILE LOVE(2DVD付)

EXILE LOVE(2DVD付)

続いて、EXILE。何かと話題ですが、こちらはその話題を作り、僕がファンになるきっかけとなったオカザイルが収録されている特典DVD付きのアルバムです。ただ笑うつもりで買ったのに、何度見ても感動してしまう素敵なライブ。そして、第二章の始まりとなる伝説のライブと言えるでしょう。

今年はリメイクべストの連発で賛否両論ですが、この時の気持ちを忘れず頑張って、もっともっと素敵な歌を届けて欲しいと思います。

EXILE LIVE TOUR 2005 ~PERFECT LIVE

EXILE LIVE TOUR 2005 ~PERFECT LIVE "ASIA"~ [DVD]

こちらは第一章としての最後のライブ。これも感動しました。この時の絆の深さを忘れなければEXILEはまだまだ大丈夫なのではないかと僕は思います。昔からのファンにとってはこちらこそ伝説のライブでしょうね。

スキマスイッチ ARENA TOUR’07 “W-ARENA” THE MOVIE [DVD]

スキマスイッチ ARENA TOUR’07 “W-ARENA” THE MOVIE [DVD]

こちらはスキマスイッチの初ライブDVDです。

大橋さんのファンへの気持ちが印象に残りました。どのアーティストもファンへの感謝を本当に感じますね。

アンジェラ・アキ初の武道館ライブ。これも彼女の気持ちがいっぱいつまっています。特にずっと支え続けてくれた外国のお友達に向けるメッセージは感動しました。努力の人ですね。

ayaka Live Tour

ayaka Live Tour "First Message" (通常版) [DVD]

絢香の初ライブ。彼女の歌は歌声だけじゃなく、気持ちを感じますね。単に歌がうまいだけじゃないと僕は思っています。もっともっと素敵なシンガーになると思いますね。

ゆずのね [DVD]

ゆずのね [DVD]

そして、ゆず。10周年を記念したこのライブには、とにかく楽しさがいっぱい詰まっていると思います。あんまりゆずを知らなかった僕は、北川さんが月9に出てるのを見てミスチルの桜井さんかと思ったくらいですが(ホントに失礼)。彼のライブでの客の乗せ方はすごくうまくてびっくりしました。あの笑顔はみんなを幸せにしますね。

最後にライブではないんですが、最近見た(今ごろか)感動ついでにこちらも紹介します。

3年B組金八先生 第5シリーズ Vol.1 [DVD]

3年B組金八先生 第5シリーズ Vol.1 [DVD]

いろんな人から金八先生の評判を聞いていましたが、この第5シリーズはホントに素晴らしいですね。もっとスマートにしてもいいかもしれませんが、冗漫な部分も含めて金八の魅力なんだと思います。一緒に国語の授業を受けているみたいで、久々に学生気分に戻りました。機会があれば見て下さい。

ライブを見ていると、どんなすごいアーティストも同じ人間なんだと思い、なんかとてもいい気分になります。オリンピックを見ている感じに似てるかな。特別な人間っていないんじゃないかな。

小室哲哉さんは残念ですが、彼も人なり我も人なりですね。

今年もそんな季節。

ktfield392008-11-04

今年も来年分のほぼ日手帳が発売されていますね。

2006年版から使い始めて、今年で3冊目の宝物を購入しました。

僕の場合は手触りというものを重視しているので、ロフトに見に行きましたが、お気に入りのカバーが見つからず、結局2年前から愛用しているナイロン製のオレンジ色を使うか、普通のブックカバーを使うか悩み、中身だけ購入しました。

ただ、いくら使用済とは言え、今までの分を中身だけで保管するのは思い出も詰まっているだけに寂しい気もします。また使っている人なら分かると思いますが、市販のカバーを使うとボールペンとセットにするにはバンドでとめるしかなく、サイドのちょうつがいにペンを挟むことで開閉が容易なせっかくのほぼ日手帳の特長が活かせないのがつらいところです。

元々、まだパソコンを使用していなかった時代から小さめのノートに文字を書いていたりはしましたが、手帳というのはスケジュール管理や簡単な日記をつけるものだと思っていたので、ほぼ日手帳を手に取った時はその充実ぶりと工夫の数々に驚きました。

実際、糸井重里さんが好きでほぼ日サイトを覗き、その存在を知った時もちょっと便利な手帳だろうくらいにしか思っていなかったのです。

僕にしてみれば、ほぼ日手帳というのは手書きのブログのような存在で、ほとんど雑記帳のようなものですが、携帯といっしょで持っていないと落ち着かないし、今日はいらないだろうと思っていても、ふと浮かんだ事や目にしたものを手で書きたいという衝動に駆られながら、そのために家路を急ぐもどかしさを感じた事が何度もあります。だから常に携帯しています。

デジタルツールというのは携帯やDSも含め、電池の心配やどこか質量を感じないものですが、手帳は重さも含め、気持ちの上でも安心感というものがあり、お守り代わりにもなっています。

検索性においても不思議と何を書いたか、それもどのあたり(いつ)書いたかを覚えているものでそんなに不便を感じませんし、該当のページをめくると字の調子やへたくそな絵を見るだけで空気感までも思い出せるもので、デジタルには無い楽しさを感じています。

興味のある方は覗いてみられてはいかがですか?

電子辞書について。

久しぶりに更新してみますw

僕は辞書というものが好きだ。そこにあるのは人類の思考の集積であるとさえ思っている。

辞書に掲載されるまでにどれだけの苦労があったかを考えると編纂者には敬意を表します。

ところが、電子辞書になると何かありがたみが薄れてしまいます。

中身はおんなじなんですけどね。しかも検索性という意味ではこれほど相性のいいものは無い。ただ、本屋で本を買うのと、ネットで書籍を買うのは少し違うように、手触りというものを僕は愛してしまっているのでしょう。

デジタルブックが理想だと言いつつ、携帯で読むより、まだまだ紙媒体で読む方が安心してしまう。そのうち線を引いたり、書き込んだり、といった事も手書き文字でできるようになり、今まで読んだ本から検索も簡単になるんだろうけど、それでも古い人間なんでしょうね。森博嗣さんのように文章をモニターで読む方が疲れないという人間にはなれそうにもありません。

でも、確実にそういう時代になっていくでしょう。

DSのようにデジタルとアナログの距離がどんどん身近になるツールも増えるでしょうし。

事実、そう言っている僕でさえネットやメールの無い生活など考えられなくなりましたし、こうしてブログで書く事にも昔ほど抵抗はありません。

映画の座席予約もなかなか手に入らない書籍もネットなら簡単に見つける事ができます。大好きなドラマや映画もネットレンタルならポストに返却すれば楽ちんです。

もちろん、本屋やレンタル店でタイトルを見て回るのも楽しいですし、普段は興味の無い物でも手に取ってみると気に入る事もあります。ただ、ここは僕のような辞書自体が好きな人間は別として、目的のモノがあればこれほど簡便なシステムはなかなかありません。

最近、僕はペン先で言葉をスキャンして、簡単に意味が調べられる電子英和辞書を買いましたが、これは辞書を楽しむというより、むしろ書いてある文章を読むための簡易ツールとして使用しています。

発音や例文も表示されますが、3行表示なので見づらいのは仕方ありません。一覧性という点では辞書の方が向いています。検索性も合わせて考えるとネットや電子辞書の方が便利ですが、片手で操作というわけにはいきませんし、文字入力も面倒です。

その点、文字をスキャンするだけなら簡単です。但し、読み取りにコツがいります。慣れるまではなかなか読み取れず買った事を後悔しましたが、フレーズ単位でスキャンすると、前後の文字のつながりから認識しやすいのか、目的の言葉を認識しやすくなりました。

目的の単語は少し手前から読み取らせるといいようです。但し、紙の相性や文字サイズの相性もあるのでしょうが、ピリオド直前の単語やページがまたがる単語は苦手のようです。

辞書としては英英が入っているものもありますが、僕の場合はジーニアスが入っており、約95000語収録なので中堅の辞書としてはかなり使えると思います。派生形も元の単語を示してくれますし、クリアな音声とは言えませんが、発音もしてくれます。

この商品自体は10年以上前に店頭で触った事がありますが、当時は確か簡易の辞書しか搭載しておらず、大きさも含めて使い勝手もまだまだ工夫が必要だと思いますが、現状ではこれほど簡易でコンパクトな電子辞書は無いと思います。類似商品も見ないのでまだまだ改善競争につながらないのでしょうね。

辞書をめくり、書き込む効用を思えば、受験生にはおすすめしませんが、受験単語では読めないものを辞書片手に読むのは今さらつらいと思う方なら使えるのではないかと思いますよ。

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こんなDSソフトが欲しいな。

ずいぶん久しぶりに書きますね。

ところで、ブログというのは随分かんたんに更新できるようになりました。特に携帯とは相性がいいと思う。最近では写真付きのメールを送るだけで書けたりもします。

ただ、携帯で文字変換するのは面倒なせいか、どうしても短い感想のようなブログが多いと思います。確かに閲覧するのも携帯なら長文ブログは読みづらいわけだけど、書いているうちにもう少し中身のある文章が書けないものかと思ってしまって、そのうちネタに困り始めてしまいます。自分のために書いているブログだって、「今日は〜した。楽しかった」の連続では読み返す気もしないに違いない。それでも、特別な出来事があった日を思い返してみたいという気持ちは誰にでもあるのではないでしょうか?

誰も見ていない日記とはいえ、せっかく書いたものを読み返さないのはもったいない気が僕なんかはします。そこに書いてある事はもしかしたら、自分にとっては大切な事や刺激を受けるものかもしれないし。

で、最近思うのは稼動率が多いDSとWiiを何とか使えないかという事。例えば、手帳に書き込む感覚で空いた時間にちょっと何かを書き込み、家に帰ってWiiに記録を残す。まるで、Wii Fitのバランスボードでその日の体重の変化をつけるように。もちろん体調管理ともリンクする事もできるだろう。これでネットにつながっていれば、普通のブログのように公開?更新もできる。もちろん、パソコンや携帯からでも編集する事もできるような任天堂のブログサイトがあればもっといい(体重などの情報はもちろんパスワード設定)。

現在、今書いたような事はDSのブラウザーで既存のブログにログインする事でもできるけど、手帳ソフトのようなものも無いし(フェイストレーニングソフトの開発チームが企画していたようだけど)、全てを統合するソフトも無い。脳トレの記録をつけるついでに書いてみようかみたいな機能があるとなかなかいいと思う。

ネタについては、何かのキャラクター(マリオとか)が出てきて、例えば過去の日記をランダムで紹介してくれたり、自分で設定した思い出を1年後(設定は自由)に紹介してくれたりすると思い出に浸れる。

Wii Fitのように毎日のトレーニングの成長をときおり見せてくれると、励みになるし継続しやすい。ブログというとキーボード入力が一般的だけど、一部のモバイル端末にもあるようにDSでペン入力をすると漢字も覚えるし、脳トレにもつながりそうだ。またちょっとしたトレーニング機能もついているとよりブログに触れやすいかもしれない。

またWiiとつなぐ事で、任天堂から配信される情報をDSで読めるようにすると宣伝効果も抜群だ。実際、任天堂の公式サイトには開発者のインタビューがあったりするけど、これがなかなか読み応えのあるものになっていて面白い。それに対する感想を書くだけでも一つのブログになるかもしれない。ニュースやお天気のチャンネル情報も簡易データで更新されると通勤や通学中に楽しめる。

今のところ日常でよく使うものは、携帯とパソコンとテレビという人は多いと思う。それを一台にまとめつつあるのが携帯だけど、その物足りなさを補う物がDSになる可能性は極めて高いと思う。携帯と比べるとまだまだ稼働時間は短いけど、今までのゲーム機よりは利用率は高いのではないだろうか。Wiiが目指しているものがテレビのチャンネル感覚やパソコンで扱えるものだとすれば、DSは携帯の代わりを目指していると思える。

とすれば、ブログというものに目をつけないわけはないと思う。ブログを書いている僕が言うのもなんだけど、正直なところブログの利用は減少傾向にあると思う。みんなが書き手になってしまって読み手は減る一方だし、そうそう書きたい事があるわけでもないだろうから、ここのようにそのうち放置してしまう(笑)

でも、もしブログを書く事がもっと楽しいものになれば、提供している側の宣伝効果にもつながり相乗効果を生むのは間違いない。自分だけのブログというのは他人から見ればつまらないものでも、時に自分にとってはどんなサイトよりも楽しいものだと思う。

フェイストレーニングではせっかく付属カメラをつけたわけだし、これを既存のカメラ機能として使ってもいいし、せっかく残した表情の履歴をブログに反映させても面白いと思う。自分だけのブログがまるで手帳に書き込むような感覚で手軽にDSに残せてブログに更新できれば、なかなか楽しいものになると思うけど。料理のレシピや絵がサッとメモできるブログなんてなかなか素敵じゃないですか?

DSで読書感想文!?

 読書というものが生活の一部となっている僕にとって、最大の悩みは保管場所です。

 一冊ずつは軽くても、まるでダンベルトレーニングのように少しずつ重さが増します。蔵書の重みで二階が潰れて圧死なんて笑えない話もありますよね。

 だから、デジタル書籍がもっと増えてくれると嬉しいです。もちろん紙をめくるという感覚も慣れ親しんだ僕としては、捨てがたいものがありますが、それはレコード鑑賞のような懐古趣味かもしれません。音楽関連ではすでにiPODの便利さは不可逆的ですし、読めればいいと考えると内容は変わらないので、携帯でもモバイルでもいいわけです。

 ただ、パソコンのモニターで長文を読むのは疲れます。こうして書いていても疲れるのですから、読む方はたまったものじゃありません(笑)

 そこで、手軽に、しかもまるで本を読むような感覚で読めないかというのが僕のデジタル願望なのです。先ほど携帯と書きましたが、まだまだ読めるコンテンツは少ないですし、何より画面が小さいのでページめくりの操作が面倒ですし、バッテリーの持ちも気になります。

 ではモバイルは?と言えば、なかなかしっくりと来るものがありません。僕はウィルコムも持っているのですが、PHSなので通信速度や機動性は携帯ほどよくないのでいまいち。

 そこで、普段愛用しているDSの登場となるわけです。

 もちろん、デジタル書籍はまだまだモバイルやパソコンほど充実していません。

 今回紹介するのは、これ↓

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 他にも世界の文学や文豪別のソフトが発売されるのですが、130編もの日本文学が収録されているので、コストパフォーマンスは高いです。まっ、文学はクラシックと同様、権利関係が終っているものが多いので(つまり無料)、青空文庫なんかでタダで読めるわけですが、さっき書いた理由といちいちダウンロードして持ち歩くのも面倒だなと。

 だから、一つ40円くらいだったら払ってもいいかなと思ったわけです。

 もし、これだけの数の本を買うと値段もそれなりにしますし、何より重い!カバンに何十冊も持ち歩くのはしんどいですし、他の本に興味が移る事もあります。

 その点、このソフトはしおりがたくさん挟めますし、文字も拡大・縮小(2サイズしか無いが)できて、まるで文庫を読むように縦に持って、片面、両面表示可能です。もちろん片手操作も可能です。おまけ程度の音楽や文豪データベースもついているので、シンプルながらも十分。というか、それ以上の機能はそもそも望んでいません(笑)

 つまり、iPODで好きな曲を聴きながら、つり革につかまって片手で読める理想のデジタルブックなのです。僕としてはお金を払っていいので、一部の会社が展開しているようにコンビニ端末でカードにデータ転送していろんな作品が読めると嬉しいです(いずれそうなるでしょうが)。

 すでに、雑誌なんかで見かけますが(違法?)一つのカードにいろんなソフトが入れられるともっと便利です。プロテクトを厳重にして、個人で楽しめるようにしてもらえれば海賊ソフトも横行しないと思うのですが、その辺はいたちごっこで難しいのかな〜。

 DSで読書感想文なんて、やっぱり今の子どもはうらやましい!

 文学自体の価値は今さら語るものでもないし、やはり普遍の内容なので一つくらい持っていてもいいと思います。心の糧にどうぞ。

DS図書館 世界名作&推理小説&怪談&文学

DS図書館 世界名作&推理小説&怪談&文学

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落語って頭にいい?!

 最近、僕はタイガー&ドラゴンというドラマの影響で落語を聴き始めた。

 その中でも、特にツボにはまったのが、桂枝雀(しじゃく)さんの落語。すでに故人となって随分たつけれども、子どもの頃にテレビでその異様なテンションとオーバーアクションは頭から離れず、TSUTAYAで借りてみたところ、あの変なおじさんの面白さが分かった。

 落語家というのは落語を紹介するというイメージが僕にはある。もちろん、話の中でいろんな人々に化けるのだけど、どこかこんな話が昔ございまして、その中の一節がこんな感じですという感じがする。

 ところが、枝雀さんの落語は語り始めると、一瞬にして世界が一変する。登場人物はいきいきと動き出し、どたばたと暴れまくる。その言い方、節回し、たたみかけるような早口なのにどんどんどんどん引き込まれる。

 枝雀さんの口癖は「笑いとは緊張と緩和」だそうだけど、あの早口が止まった途端、そこには独特の間と緊張感が生まれる。その手綱さばきの見事さは、やっぱり群を抜いていると思う。

 こんな落語家が存在したのかという驚きは、「枝雀落語大全」40巻まで借りさせるに至った。1枚のCDには容量いっぱいまで入っているので、曲数に直せば優に600曲は超える。それが今、手の平のiPODに収まっている。これだけの話の豊富さは師匠にあたる米朝さん以外には無いかもしれない。

 ホントはあのものすごい身ぶり手ぶりも堪能したいのでCDじゃ不満なんだけど、それでも電車の中で聴くには耐えられない面白さ。これだけのお話しを覚え、あれほどの完成度を誇るなんて、人間の能力というのは限界が無いのかとさえ思います。

 ところで、落語は頭脳にいいと僕は思う。情景を頭に浮かべ、ひねりの効いたオチにうなずく。そして、何より笑いがもたらすリラックス感は頭に悪いはずがない。ましてや、枝雀落語には速聴効果もある(笑)

 寝る前に聴くと嫌な事は全て忘れ、腹を抱えて笑ってしまう。

 目下の悩みは、笑いすぎて眠れない事だろうか。

 お後がよろしいようで…

枝雀落語大全(1)

枝雀落語大全(1)

ほぼ日手帳のこと。

 ほぼ日手帳については、知っている人と知らない人がいると思う。

 そりゃそうだ。

 日本人が勤勉だな〜と思うのは、手帳や語学のテキストが書店にズラ〜っと並ぶ時である。

 もちろん、僕だって何度かそれに踊らされてきた。

 でも、手帳というのはなかなか使いこなした試しがない。

 そして、ほぼ日手帳に出会うまでは、手帳とは日記ではなくてスケジュール管理をするものだと思っていた。

 通常の手帳というのは時間のマス目があったり、書く場所が狭いのでどうしても箇条書きで終わってしまう。

 それに比べるとほぼ日はずいぶん自由だ。実際に手に取ってみれば分かるが、方眼紙上のマス目は縦に横にも自由に書ける。しかもマスの色が薄いのではみ出しても気にならない。もちろんマス目を使えば線を簡単に引ける。つまり、きっちり書く事もだらだらと書く事も自由なのだ。

 しかもたっぷり半ページの文庫サイズ。その他にもいろんな工夫があるのだが、それはともかく。

 僕はこの手帳をノート代わりに使っている。ちょうどブログを書くように思いついたら書いている。

 こうしてキーボードを叩くのと実際に紙に文字を書く事はやっぱり違うなと僕は思う。今の子どもはもう紙というものの感覚が違うのかもしれないが、僕はまだまだ紙の世代だな〜と書く度に実感する。鉛筆で様々な古典作品をなぞるというのが中高年でブームというのも僕はうなずける。

 文字を書くというのは思いのほか集中できるし、ストレス解消にもなるような気がする。ところが年を取るにつれて文字を書くという行為は極端に減ってくる。パソコンの普及のせいだろう。大人で筆記具を持っている人を見るとちょっと意外な気がする。

 でも、手帳なら特に違和感も無い。僕の場合は書いていく事でいろんな事を考えるので、文字を書くという行為が脳を一番刺激しているようだ。

 僕にはもう一つ最近はまっている事がある。言葉というものが好きな僕は外国語には興味がある。というのも外国語を学ぶという事は結局のところ日本語を考える事につながるからだ。

 その辺のところは、別のブログで語っていくとして、ほぼ日手帳にいろんな事を書いていきながら、気になる言葉をDSの和英辞典で調べて下に書き込んでいる。英語で日記をつけるというのは英語に慣れ親しむ上ではとても効果的だとは前から思っていたが、はじめに英語で書き始めると語彙に少なさゆえに書く事が限定してしまう。天気の事とか今日は何したという行動の箇条書きで終わってしまう。

 でも、日本語で好きなように書いていくと僕の場合はどんどん書ける。そして、その中に出てきた言葉や表現は自分にとって書きやすいものなので、英語に置き換えても愛着が湧く。へ〜、英語ではこういう表現をするんだとか、類似の単語を見ながらそれがニュアンスに近いだろうかと考える。と同時に、日本語の事も考える。自分で考えた事を外側から見て、また内に戻す感じだ。

 自分の好きな事をやる時間を毎日少しでも作るというのは大事だな〜と思う。そんな習慣ができた事は幸せな事だ。自分の時間が欲しい大人におすすめの手帳、それがほぼ日手帳だと僕は思う。

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