<理科のお時間>物理って何だ?
「はてな?」というのは学問の始まりだと思います。
ニュートンがリンゴの木からリンゴが落ちるのはなぜか?と考え、ガリレオ・ガリレイが重さの違う物体の落下速度から等加速度運動を考え出したのは有名な話です。
物理という学問は「はてな?」に満ちた学問だという事ができます。
古代の哲学者たちが不思議に思った事から物理学は始まりました。
優れた哲学者が優れた物理学者であるのはそのためでしょう。
車はなぜ走り、なぜ止まるのか?
もしその事を考える人がいなかったなら、我々は車を含むあらゆる乗り物に乗って短時間に移動することは無理だったでしょう。
車が止まるのは物理的に答えるなら、「進行方向と逆向きに摩擦が働いたから」です。
では発進するのは?
そうですね、「答えは同じ方向に摩擦が働いたから」です。
摩擦という概念を考える事から全てが始まったわけです。
しかし、実際この「逆向き」の力や空気抵抗という目に見えない物を考えた人はすごいですね。
慣性の法則というのがありますね。
物体は、外から力が加わらない限り、もともと行なっていた等速直線運動を続けるというものです。
だから宇宙空間などでは、物体は何かにぶつからない限りずっと動き続けるのですね。
でもね、真空状態なんて昔は人工で作り出す事は不可能だったわけですよ。
さらに止まっているものは時速ゼロキロメートルという一定速度で運動していると考え、止まっているものは止まっていると考えるのです。
ねっ?ちょっとおかしいでしょう?
綿1キロと鉄1キロどちらが重いと聞かれて、鉄って答えてしまいますやん?
えっ、無いですか。
乗り物の中で物を投げたら、後ろに落ちそうな気がしますやん?
しません?
ほんまに?
すいません、ちょっと興奮して関西弁モードになってしまいました(笑)
だから、当時は科学者たちはずいぶん変人扱いされたと思います。
僕なんて未だに地球が丸いなんて信じられないくらいです。昔の人が考えたようにどこまでも平坦な地面が続いて、どこかでスパッと崖になっているのではないかなんて思ってしまいます。
光の速さは1秒間に地球を7周半と言いますが、どうやって測ってん!(また関西弁になってる)と思ってしまいます。
旅行を楽しむ暇も無いじゃないですか!
「光クンはどこにいるのかね?」
「先生、ここです。」
「遅刻はいかんよ、キミ」
「すいません、ちょっと行きすぎちゃったんです。おかげで地球を500周しましたけど」みたいな。
でも我々文系人間は(強烈な自己暗示かもしれないが)、何だか知らないけどこの科学の恩恵に浴しているわけです。時計の発明が時間を作りましたし、温度が気体分子の運動エネルギーであると考え、速度を上げれば暖房、下げれば冷房する事ができるようになったのです。
ヘリコプターや飛行機が空を飛ぶのはどうも納得できないのですが、飛べてるんだから仕方が無い。つまり、それは正しい理論ゆえの産物なのです。テレビが無ければ、我々はこんなにも多くの場所を見る事はできなかったでしょう。
しかも、さらにすごいと思うのは全世界の人が物理のすごさを認識せずとも共有しているのです。そう考えるといかにこの学問がすごいか実感できると思います。
逆に言えば、それだけ日常生活に密着した学問の一つなんですね。
誰もが見ている物を別の角度から考える学問、それが物理なのだなと思います(って、他もそうか)。
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