<理科のお時間>〜音の話

 さて、今日は理科の時間ですね。

 今回のテーマは「音」です。

 音というのは振動ですね。たいこを叩くと音が鳴るのは振動しているからです。試しにたいこを横にして、豆でものせれば、叩いた瞬間にポップコーンのように飛び上がるでしょう。反対に重い物を乗せてたたけば音は鳴りにくいはずです。

 ギターが鳴るのも弦の振動ですね。糸電話もそうです。

 木を叩くと音がします。しかし、スポンジを叩いても音はしません。音を吸収しているのですね。

 厚めのカーテンを引けば音のはね返り方も変わります。オーディオマニアの方なら分かると思いますが、この音の反射というのは難しいもので、スピーカーの位置一つで聞こえ方が変わるものです。耳に手をあてるだけでも実感できます。

 究極的には自分自身さえも音の邪魔をしてるかもしれません(笑)

 ゴクウがナメック星に飛び立つ時に使った宇宙船の改造でブルマの父・ブリーフ博士が最後までこだわったのもスピーカーの位置でした。もっともゴクウは断ったのですが(笑)

 ゲーリケという科学者が真空の実験をした際、フラスコの中に入れた鈴が真空になるに従って音が聞こえなくなることを発見しました。

 つまり、音は空気の振動によって伝わるわけです。

 だから、今話題のスターウォーズにおける宇宙での戦いは、実際は全て無音になるという映画泣かせの状態になるわけです。

 音が振動であることを利用して、最近ではスピーカーの無いパソコンが登場しています。その仕組みは何と画面を振動させ、スピーカーの代わりとするというものです。

 これはアイデアものですね。確かに画面から音が出れば一石二鳥です。

 アイデアものと言えば、CMカットをしてくれるビデオが登場した時も驚きましたね〜。ついに人工知能搭載かっ!と思ったら、要はステレオとモノラル放送の区別を認識していただけでしたが、考案者はかしこいですね。スポンサー泣かせですけどね(笑)

 ただ最近はステレオ放送の番組も多くてなかなか認識してくれないし、まさかテレビ局がCMに特殊な信号を入れるわけにもいかないのであまり意味が無いかもしれません。

 しかし、この前これに代わるような新機能の登場にびっくりしました。何と野球やサッカーの盛り上がった所だけを編集して見せてくれるモノが出てきたのです。

 その仕組みとは、これまた単純、何と「音」がキーポイントなんですね。

 つまり、点の取り合いで盛り上がってる時というのは実況も応援も通常より大音響なわけです。興奮してますからね。

 で、それを感知して前後のシーンを抜き出すわけです。なるほど、これを考えた人は耳のつけどころが違いますね。もっともスポーツに興味の無い僕は、これで歌やお笑い番組を見るとどうなるだろう?と思いますが。

 倍速再生のビデオが家にあるのですが、これは音はちょっと早めで映像は二倍再生というもので、マラソンとか単調な映像には非常に有効です。あとつまらない映画やドラマもよくこの機能を利用しましたね(笑)

 ところで、身近にある楽しめる音と言えば、やはり「音楽」でしょうね。

 僕も毎日iPODのお世話になっています。先日、サザンが44曲オリコンチャート入りという前人未到の記録を作って話題となりましたが、やっぱり歌ってすごいなと思います。

 だってあんなに同じものが何回も売れるものって、ちょっと他では考えられません。マンガもよく再版されますが、歌の比ではありませんよね。

 もちろん名曲と呼ばれるものに限られますが、本の場合はどんなにベストセラーになっても、その時だけですよね。文庫になるには時間がかかるようですし、それが売れたとしても二回目です。あとはよほどの名著でない限り、永続して売れることはありません。

 しかし、歌というのはいろんなところでしょっちゅう流れていますし、そのアーティストが売れていれば、ベストやセルフカバーなどでその曲はおろか、昔のアルバムまで売れることがあります。

 一曲は短いゆえにすぐに聞くことができます。そして名曲は何度口ずさんでも飽きないものです。

 最近は名作音読やあらすじばやりで抜粋した文章を見ることもできますが、どんなに名文でもその一節となるとなかなかその作品の良さは分からないものです。

 結局は自分の感覚に合う人におすすめ本を聞いたり、好きな作家の作品を追いかけているうちに、関連本へとリンクしていくしかないわけです。

 もちろん歌にもそういう事はあるわけですが、比べれば本の風呂敷の広げ方はかなり狭いと思いますね。試し聴きならぬ、試し読みもあまり意味ないですし(まっ、だから立ち読みができるのでしょうが。雑誌や実用書はそれが無ければ売れないでしょう)ちょっと分が悪いな〜と思うわけです。

 週に二、三回は書店に足を運ぶ僕にとっては本離れはあまり関係ないことですが、それでも歌に触れている頻度に比べれば少ないことは間違いないです。

 日常生活にはまだまだ「音」に関する「はてな?」がたくさんありそうですね〜。